日本にお住まいのDさんから、このような相談がありました。
アメリカで生活していたが、新型コロナの影響で帰国することになった。アメリカに戻るつもりで銀行口座をそのままにしていたが、色々と状況が変わってアメリカに戻る予定がなくなってしまった。口座を解約しようと銀行に連絡したところ、本人認証が認証が必要で、そのためには登録している電話番号でパスコードを受け取る必要があるとのこと。しかしアメリカの携帯電話は先に解約してしまったので、もうどうしようもない…。
依頼を受けた後、銀行に確認し、アメリカの方法で公証(ノータライズ)された委任状(こちらではPower of Attorney、通称POAと呼ばれます。)があれば対応可能だということを確認できました。すぐに委任状を用意し、DさんにEメールで送り、日本の公証役場に行っていただいて「私書認証」と「アポスティーユ」の手続を取っていただき、原本を郵送いただきました。私が本人に代わって銀行に出向き、解約手続を済ませ、残高は全額無事に戻ってくることになりました。